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【書評】脳を活かす勉強法

勉強する上で意識的にやるとよいことが理論的に解説されていた。
さらに自分の勉強法をブラッシュアップしていけるアイデアが詰まっている。
本当に身につく学習として大事なエッセンスが詰まっている本だったと思う。

はじめに

脳が喜ぶ3つの仕組み

  • ドーパミンが放出される強化学習で脳を強くする
  • タイムプレッシャーによって脳の持続力を鍛える
  • 集中力を徹底的に身につける

勉強のコツは、勉強が続けるほど楽しい状態にすること。
そのサイクルを作り出す。
それは、スポーツやゲームに熱中することと等しい。
楽しいから続ける。

人間は、報酬(ドーパミン)を得て喜びを実感できたことを再現し繰り返したくなる。
報酬とは、達成感や欲を満たしたときの満足感である。
どんなものを報酬と感じるかは人それぞれである。

脳を活かす勉強法とは、脳の特性を知って自分の脳と上手に付き合い勉強そのものを楽しめるようにする学びの習慣のことである。
いかに脳に最大の喜びを与えるか。

第一講 脳はドーパミンと強化学習が好き

脳は何かを達成するたびに強くなる

ドーパミンの分泌量が多ければ多いほど、人間は快感・喜びを感じる。
その為、人間はドーパミンが分泌された時、どんな行動を取ったかしっかり記憶し、快感を再現しようとする。
そして、快感を生み出す行動を何度も繰り返すようになり、その行動が上達していく。
試行錯誤を繰り返すことで、練達する=>強化学習とよぶ。

苦手なことでも、教科学習のサイクルが回っていないだけかもしれない。
このサイクルを回すことができれば、上達できる。
自分にとって、嬉しいこととやるべきことを結びつける。

喜びがないと強化回路は回らない

脳の働きの本質は、自発性。
脳に何かを強制させることは難しい。

脳が喜びを感じるのは、強制されたものではないことが大事。
自発的に決断・実行、成功体験をもたせることが大事。

突き抜ける感覚は絶対に癖になる

ドーパミンはできるとわかっていることを繰り返しても放出されない。
試行錯誤を繰り返した結果、達成することで大量に放出される。
苦しい状態を突き抜けることが、重要。

脳に負荷をかけることで、喜びを引き出しドーパミンによる強化学習のサイクルを回すことで、アウトプットの質が向上する。

第二講 タイムプレッシャーが脳の持続力を鍛える

一つひとつの行動に負荷をかける

自分のキャパシティ以上の負荷をかけるのが大事。
ハードルが高ければ、それを乗り越えたときの喜びも大きい。

どうやって自分の脳に負荷をかけるか。
「タイムプレッシャー」自分の作業に制限時間をかける。
問題を早く解こうとすると、脳に負荷がかかる。

自分で制限時間を短くしていく。
そうすることで、集中力が高まる。
タイムプレッシャーを掛けることで、限界を越えようとする負荷の高い行為である。

ただし、他人から強制されたタイムプレッシャーは逆効果。
人間のやる気は他人に強制させて生まれるものではない。

成果を他人と比較するのはデメリットだらけ

他人と比較するとプレッシャーが掛かる。
そうすると、勉強が楽しくなくなってしまう。
人間の脳は少しでも前に進んでいれば喜びを感じる。

発想を転換すると負荷が楽しくなる

忙しい時やハードルが高い時は、ネガティブになりがちである。
しかし、多くのことを学べるチャンスと見方を変えて自発性をもたせることで、楽しくなってくる。
自ら取り組んでいるという感覚がないと、脳は喜んでくれない。

第三講 瞬間集中法で勉強を習慣化させる

集中力を養う鶴の恩返し勉強法

鶴の恩返しのように、他人の目を気にする余裕もなく全身全霊をかけ目の前のことに集中する。

<集中力>

  • 速さー作業スピードを極限まで速くする
  • 分量ー圧倒的な作業量をこなす
  • 没入感ー周囲の雑音が入らないぐらい夢中になること

速さは、タイムプレッシャーを常に意識する。
これ以上早くできないと思う限界を越えようと努力する。
これを徹底的に繰り返す。
質を落とさずにスピードを上げることを習慣化する。

分量は、学習の作業量を多くする。
集中力を持続させるには、ずっと何かを作業している状態を作ることが必要。
とにかく忙しくやる。
スピードを上げながら制限時間内でできる分量を増やしていく。

没入感は、勉強にのめり込み一体化してる状態。
なりふり構わず夢中になってのめり込む。

外部と遮断し、制限時間を欠けながらできるだけ多くのことをこなす。

自分と勉強の距離をゼロにする

勉強も仕事も没我(フロー状態)の状態に達さないと向上しない。
我を忘れるほど集中する。

そうなれないのであれば、苦手意識や嫌悪感が存在する。
課題に向き合うことを避けて、逃げ回ると時間を浪費し、状況が悪化する。
問題は、すぐに解決へと着手する。

フロー状態になるには、集中することを楽しむことが大事。

脳に回路ができれば後は体が勝手についてくる

勉強を始めるときの最大の障害が、心理的な障壁である。
できないや無駄ではないかと言った思い込み。
やらされ感、不満、不安。

この状態で勉強を続けても中々効率は上がらない。
ネガティブなことは考えないようにするのが大事。

勉強を始めたら瞬間的に集中する、瞬間集中法を身につける。
勉強するための手続きが面倒だと集中できない。

朝起きたときに、集中して勉強ができるようにセッティングする。
ルーティンに取り入れたりや身の回りを整理することで、瞬間的に集中する主観を身につけること。
脳の中に回路ができてしまえば、体が勝手についてくる。

第四講 茂木健一郎流 記憶術

モダリティを駆使して効率的に記憶する

モダリティを働きかけたほうが記憶に定着しやすい。
モダリティは、五感や、自分の動機、心的態度などの様々な機能。

例えば英語は、黙読だけでなく、耳で聞く、口に出す、手で書くなど様々なモダリティを統合的に使うとよい。
とにかく大量に読み/書き/聞いて、大量の問題を解くことが、脳に記憶を定着させる方法である。

英文を覚える時は見ながら写すだけでは意味がない。(記憶する行為が抜けている)
見て記憶し目を離し写すことで、記憶が定着する。

脳のゴールデンタイムを積極的に利用する

脳を最大限に活用できるのは、夜ではなく朝である。
創造的な活動は朝にやるべき。

朝起きると、睡眠中に記憶が整理整頓されスッキリしている。
夜は、整理整頓できていない。

睡眠、記憶の整理と定着を行う。
朝は脳が最も力を発揮できるゴールデンタイムである。
クリエイティブな活動に最も適している時間である。

第六講 脳のコンディションを把握しよう

まずは自分の脳の特性を把握する

自分の脳にどれ位負荷をかけたらよいかは、自分にしかわからない。
練習でどれだけ自分を追い詰めることができるか、それが本番でのパフォーマンスにつながる。
そのために自分と対話する必要がある。

ドーパミンが放出されるのは、優しすぎず、難しすぎない課題や問題に取り組んでいる瞬間である。
脳に負荷をかけるには、その人の力量や体調など状況によって変わる。
状況に合わせ負荷を調整する必要がある。

苦手科目を得意科目に変えた思考法

勉強ができる人は、自信をモニタリングして何がわからないのか自分自身で考えることができる。
この判断ができない人は伸び悩む。
自分の分からない事の正体がつかめないと、どうしたら分かるようになるのか考えることができない。
自分が何に躓いているのか、自分の脳の中でモニタリングすることが苦手を克服することにつながる。
自分の思考を見つめ、自分と対話することで、自らの行動を修正する。

弱点を努力で克服しようとする時、人は極めて高いモチベーションを発揮する。
だんだんできるようになるとドーパミンも出て、脳の教科学習が進んでいく。

ミスの裏側にこそ、大きなチャンスが隠れている

自分の弱点を振り返る作業には苦痛を伴う。
自分のミスを振り返るのは、つらい。
しかし、振り返りをしないと成長しない。
仕事ができない人は、自分のミスを認めない。

自分の弱点をきちんと見つめて原因を探ることを続けることで成長する。
自分の欠点を直視する、そして、その原因を自分で論理的に突き止め修正する。

第七講 自分を変える一回性に巡り合うには

一回性があなたの脳を変える

その後の人生を変えてしまうような出来事を経験すること。
これを一回性とよぶ。
一回性をキッカケに勉強ができるようになる。
一回性は自分でコントロール出来ないので、優秀な人と出会える環境に身をおくとよい。
障害を通して学習を習慣化させるには、環境が大事。

脳はミラーニューロンの働きによって環境・場所を問わず学習し続ける

仲のいい者通しが一緒に長く時間を過ごすと、だんだん行動や言葉遣いが似てくる。
ミラーニューロンの機能である。

自発性がない強制力では、自分の才能を開花できない。
周りの人が優秀であれば、自分もそのように振る舞う。
自発性を持たせるために、良い環境に自分を置くことは大切。

第八講 偶有性がさらなる脳の発達を促す

予測可能なことと意外性が混在して脳は楽しくなる

偶有性は、半分は安全に予測できること。半分は予測できないこと、この両方が混ざっている状態。
面白い話は、偶有性が混じっているからである。
会話はときどき、予想外な発言があるからこそ楽しめる。

脳は、偶有性を楽しいと感じる。
映画やドラマも偶有性があるから楽しい。

偶有性は、予想できること(セキュア)と新しいこと(チャレンジ)が、うまく混ざっている不確実な状態。
ある程度の安全があるので、チャレンジができる。
どちらか一方が強くてはダメで、バランスが大事。

安全基地からのチャレンジ

子供は好奇心旺盛で、チャレンジ精神にあふれている。
チャレンジは不確実性に立ち向かい、新しい可能性を模索する。

子供は、安全基地(セキュアベース)はあったので、失敗してもすぐに挑戦できる。
安全基地は、何かあったときに逃げ込める場所のこと。
子供にとっての安全基地は親である。
ただし、過保護になってしまうと自主性が失われてしまう。

大人になったときに、安全基地がないとチャレンジできない。
安全基地があることで、安心して挑戦できる。